電話占いとスピリチュアルの歴史

電話占いとスピリチュアルの歴史

今、世の中では電話占いがブームとなっていますが、これは今に始まったものではないのです。

電話占いには、すでに25年以上(※2015年現在)の歴史があるんです!知ってました?

このページでは、電話占いがいつ始まったのか、どんな時代の流れで普及していったのか等、電話占いの歴史についてさかのぼってみたいと思います。

時間のある人は読んでみてくださいね。

電話占い前夜

もちろんですが電話占いが始まる前にも、占いというものは東洋・西洋を問わず太古の昔から常に人の生活の中にありました。

あの有名な邪馬台国の女王、卑弥呼(ヒミコ)も占い師さんでした。

特に未来の見えない不安な時代には、占いは人々のよりどころだったのです。

むかしは国を動かすような重要な決定でさえ占いに頼っていました。

占いとは、それほど人間と密接にかかわってきたものだったのです。

占い全般の歴史となると、さかのぼり過ぎてとても書ききれるものではないので、ここでは軽く戦後日本における電話占いまわりについての歴史にだけ触れてきます。

戦後の日本には幾度かの占いブームが起こっています。

第一次は、1960年代初め。安保闘争で荒れた時代です。

そして、第二次は、70年代。オイルショックなどがあった不安な時代です。

1979年には「和泉宗章」が天中殺ブームを巻き起こしました。

天中殺入門

天中殺入門

そして第三次は、1980年代終わりからのバブル崩壊時代です。

これらのブームの中で「占いの館」「占いサロン」という形式が定着していきました。

お客さんが足を運んで対面鑑定を受けられるお店です。

有名どころでは、原宿の「タリム」は1986年に、大阪ミナミの「ジュピター」が1988年に始まっています。

原宿占い館 塔里木 (タリム)

原宿占い館 塔里木 (タリム)

※ちなみに塔里木(タリム)の占い師さんは提携しているヴェルニで電話鑑定を受けられます。

電話占いの登場

電話占いの原型が世に登場したのは1991年(平成3年)だといわれています。

バブル真っ盛りから次第に世の中の状況が下降に向かっていった時代です。

電話占いの最初の形は、NTTが提供していたダイヤルQ2でのサービス「占ダイヤル」という番組が始まりだといわれています。

それ以前には全くなかったのかというとそうではなく、雑誌の広告欄などで個人の占い師さんや占いの館などが、細々と電話での鑑定を受け付けていたようです。

ダイヤルQ2とは、簡単に説明すると、「0990」で始まる電話番号にかけることで有料の電話音声番組を利用できるサービスです。

料金はNTTが代行して、お客さんの電話料金と一緒に引き落とされます。

子供が勝手にかけてしまい、翌月の請求書に巨額の情報料が加算されているという問題が多発しました(笑)
リカちゃん電話で思い出す人もいるはず!!
※ダイヤルQ2はすでにサービス終了しています。

というわけで、ダイヤルQ2の登場によって電話占いというサービスが日の目を見て徐々に発展してきたというわけです。

それまでは、対面での鑑定が当たり前だったのに、家の電話から本格的な占いを受けられるようになり、主婦や一部の占い好きの間でよく利用されるようになりました。

ただ、そのころの家庭内事情として、家の電話機は、通常一家に一台で、お茶の間にあったりしましたので、自由に電話機を使って重い内容のプライベートな占い相談をするのは難しかったはずです。

家の電話機

家の電話機

できるとしたら、主婦が夫のいない昼の時間に利用するか、深夜に家族が寝静まった後の女子学生、一人暮らしのOLさんなどでした。

昔から電話占いを利用していたのは女性が多かったのですね。

携帯電話の登場

1995年から携帯電話の爆発的な普及が始まります。

95年には3.5%だった普及率が、5年後の2000年には40%。

2008年には80%を超えます。

この携帯電話の普及によって「電話占い第二次ブーム」が巻起こります。

電話が一人一台の時代になって、電話占い特有の「重い相談」も気兼ねなくすることができるようになったからです。

また、携帯電話なら、場所も選びませんので、人のいない自分の部屋や車の中など、どこからでも電話占いができるようなりました。

携帯での占いコンテンツが人気に

携帯電話の普及に伴って、iモードなどのモバイルコンテンツで、占い番組が人気を集めました。

月額315円くらいで、携帯電話の画面で占いを受けられるサービスです。

着メロ・デコメ・待受けとならんで、占いは携帯コンテンツのなかでもトップの人気でした。

今のスマホに比べると、ほんとうに小っちゃい画面でしたが「恋愛の神様」など、とてもたくさん占いコンテンツがヒットしました。

ガラケーの占いコンテンツがブームに

ガラケーの占いコンテンツがブームに

それらの携帯占いコンテンツから占いに興味を持った人たちがもっと本格的な占いを求めた時に、うってつけの受け皿になったのが電話占いでした。

スピリチュアルブーム到来!

また同時期、2000年代に入るころ、江原啓之さん美輪明宏さんなどを代表としたスピリチュアルブームが巻き起こります。

テレビ番組では「オーラの泉」(放送:2005~2009年)が高視聴率をたたき出します。

スピリチュアルトークショー・オーラの泉

スピリチュアルトークショー・オーラの泉

この時に江原氏は「スピリチュアル・カウンセリング」というコンセプトを初めて海外から導入します。

霊能力者と言えば、それまでは心霊番組などで登場する霊能力者のおどろおどろしい恐怖のイメージが強かったのですが、江原さんが自称した「スピリチュアル・カウンセラー」は、霊能力を使って悩める人々を幸せに導くという、カウンセリングという形で霊能力を活かしました。

この時代から、スピリチュアル(霊能力)系の占いが、急激に人気になってきます。

電話占いでもスピリチュアルを前面に押し出したサイトがどんどん増えていきました。

スピ系・パワースポット・パワーストーンなどが流行り出したのもこの頃でしたね。

有名女性誌での紹介でさらなるブームに

上の様なスピリチュアルブームに乗って、2000年代から、占い・スピリチュアルの情報有名女性誌(anan、JJなど)で、よく取り上げられるようになります。

女性誌では、他にもパワーストーンや開運グッズ、パワースポットなどのいわゆるスピ系記事が人気となっていきます。

有名な電話占いサイトの所属占い師さんが記事を担当して書くことも増えてきました。

有名女性誌で登場した占い師さんは人気となって、一部ではカリスマ占い師と言われるようになっていきます。

スピ系の占いでは、恋愛系の鑑定が断然多いそうです。

若い女性が読む女性誌が、ブームの火付け役となるのもうなずけるような気がします。

占いの域を超え始めた電話占い

2010年以降も、依然スピリチュアルブームは終わる気配を見せていないようです。

2016年現在も、女性誌では相変わらずスピリチュアル特集を組むことが多いですし、テレビでも占い芸人という枠で、手相で有名な島田修平さん、独自の占いスタイルと的中率で話題になったゲッターズ飯田さん、「スピリチュアル女子大生」という肩書で有名になったCHIEさんなどなど。

また出版界でも、いわゆるスピ本というジャンルで「引き寄せの法則系」「開運系」「アファメーション系」「パワスポ・神仏系」「ヒーリング系」などたくさん出版されています。

このようなスピリチュアルブームの中、電話占い業界もその波を取り入れ始めており、占いの範疇にとどまらず、さまざまなスピリチュアル・カウンセリング的なサービスを行う先生が増えてきているようです。

例えば、「開運祈願」「オーラヒーリング」「チャネリング」「波動修正」「エネルギーワーク」など、相談者のストレスや不安を取り除くいわゆる癒し・ヒーリング系の施術や、悪循環にはまりこんだ相談者を良い方向に導いてくれるカウンセリングなどです。

利用者としては受けられるサービスの選択肢が広がるのはうれしい限りですが、一方で未熟な鑑定士さんに当たらないようにするために、良い先生を選ぶ目も大事になってくるでしょう。

初めての電話占い初心者マニュアル


[記事公開日]2015/11/06[最終更新日]2019/09/17

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